本日外国為替市場ではこの後は、ドイツ5月消費者物価指数、米国4月個人所得及び個人支出、米国5月ミシガン大学消費者信頼感指数-確報値などの経済指標の発表が予定されている。スマートフォン取引アプリ『FX anywhere』でマーケット情報を閲覧することができます。
中国は輸入インフレ圧力高まる
中国の2010年の実質GDP(国内総生産)成長率は、輸出の大幅な回復などにより、10.3%の2ケタ成長を達成した。GDPは39兆7983億元(1元=約13円)となり、日本を抜いて世界第2位の経済大国へ躍進した。他方、CPI(消費者物価指数)上昇率は3.3%と目標を上回り、12月単月では4.6%に上昇、インフレ懸念が高まった。
2011年3月に北京で開催された全国人民代表大会(全人代、日本の国会に相当)において、温家宝首相は「政府活動報告」のなかで、2010年12月に開催された中央経済工作会議の結果を踏まえ、「積極的な財政政策と穏健な金融政策」という基本方針のもと、2011年のGDP成長率を8%程度、CPI上昇率を4%程度に抑えるとの目標を示し、インフレ抑制を2011年のマクロ経済政策の最優先課題として位置付けた。 2011年のCPIは、1、2月ともに前年同月比4.9%上昇と目標を超えている。4月15日に発表された3月のCPIは5.4%と5%を上回った。
CPT上昇の背景には、国内の食品価格の高止まりに加えて、中東・北アフリカ情勢の不安定さを背景に、農産品や石油などの価格が上昇し、輸入インフレ圧力が高まっていることがある。温首相は輸入インフレや構造的インフレを解消する具体策として、(1)市場流動性の効果的な管理、(2)主要農産物や生活必需品の生産と供給の確保、(3)農産物の流通システムの整備強化、(4)価格動向のモニタリング強化、(5)市場価格に合わせた補助金充当の5つを挙げている。
こうしたなか、中国人民銀行は2010年10月以降4度目となる金利の引き上げを4月6日より実施。引き上げ幅は0.25ポイントで、引き上げ後は1年物の定期預金金利が3.25%、貸出基準金利が6.31%になった。市場では今回の利上げについて、依然としてインフレ圧力が強いため、政府が最優先課題であるインフレ抑制を図ったとの見方が一般的だ。2011年の中国のマクロ経済政策は、安定した経済成長を目指す一方で、経済構造調整のさらなる加速と、インフレ圧力のなか、上昇を続ける物価をいかに安定させるかが、当面の焦点といえよう。
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